インターネット上の掲示板や動画サイトでは、「ランプ点滅=基板がショートしたから即買い替え」「内部クリーンは電気代の無駄だからリモコン設定で永久に切るべき」といった極端な言説が散見されます。しかし、これらは空調工学の観点から見れば大きな誤解です。
内部クリーン運転にかかる電気代は、1回あたりわずか約3円〜5円程度(弱送風+微弱暖房)に過ぎません。電気代を惜しんでこの機能をオフにしてしまうと、熱交換器に残留した結露水にホコリが結着し、わずか1シーズンで黒カビの温床と化します。その結果、熱交換効率が20%以上低下し、夏場の冷房効率悪化によって結果的により多額の電気代を浪費するという本末転倒な事態を招きます。
また、「点滅している最中に無理やりリモコンの運転ボタンを押し続ければ直る」という荒療治も極めて危険です。室外機のインバーター基板やコンプレッサーに過電流が流れている状態での強制運転は、修復可能だったパーツを完全に焼き付かせ、修理費用を数倍に跳ね上がらせるリスクがあります。