立川談志の伝説と死の真相|弟子たちが今も神と崇める狂気の落語道

立川談志の伝説と死の真相|弟子たちが今も神と崇める狂気の落語道

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晩年の談志は、過酷な病魔との闘いの連続でした。声命ともいえる喉を「喉頭がん」に侵され、声を失う恐怖に直面しながらも、放射線治療を受けながら高座に立ち続けました。かすれた声、思うように動かない身体であっても、客席を爆笑と感動の渦に巻き込む姿は、まさに命を削って芸を紡ぐ鬼気迫るものでした。

2011年11月21日、談志は75歳で波乱に満ちた生涯の幕を閉じました。最期を看取った家族や関係者によると、自らの死期を悟った談志は、極めて冷静に終活を進めていたといいます。

自身で用意していた衝撃的な戒名は「立川狂児・即身成仏」。世間を煙に巻き、最後まで自らを「狂人」と演出してみせた談志らしい皮肉と矜持が込められていました。

また、臨終に際して遺族に向けた遺言やメモには、飾らない本音が記されていました。死を神聖化することを嫌い、「だんしが死んだ」と短く事実を伝えさせたエピソードは、最期の一瞬まで「立川談志という希代の表現者」を完璧に演じきった男の凄絶な引き際を物語っています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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