「すでに真っ黒に染まってしまった部分を、明るい白髪染めで上塗りして明るくしたい」と考える方は多いですが、これはセルフカラーにおける典型的な落とし穴です。ヘアカラーの基本原理として、「染料で染まった人工の色素を、通常のカラー剤で明るく脱色することはできない」という鉄則があります。
黒くなりすぎた履歴をリセットしてトーンアップを図るには、以下の2つのアプローチが確実です。
① 市販の脱染剤(カラーリムーバー)を使用する
自毛のメラニン色素を壊さず、過去に入れた人工染料だけを分解して除去する薬剤です。ブリーチ(脱色剤)に比べて髪への負担を大幅に抑えつつ、沈着した黒みを取り除いて明るいベースを作ることができます。
② 部分的なマイルド脱色剤(ブリーチ)でトーンを削る
頑固に黒染まりした毛先に対しては、市販のポイント用脱色剤を薄く塗布し、人工色素を少しずつ抜く作業が必要になります。放置時間を短く設定し、オレンジ色程度までリフトした段階で改めて希望のアッシュ系やライトブラウンを重ねることで、不自然な黒さを解消できます。