事件発覚当初の新聞・テレビ報道から、時代の変化とともに舞台はインターネット空間へと移った。週刊文春オンラインをはじめとするデジタルジャーナリズムは、彼女の獄中結婚やブログ記事、手記を次々と報じ、世間の高い関心を維持し続けている。
死刑囚でありながら自ら情報を発信し、それをメディアが消費・拡散する構造は、ネット時代の犯罪報道に新たな問いを突きつけた。彼女の奇抜な言動がアクセス数やPVを稼ぐコンテンツとして流通する一方で、犠牲者や遺族の無念が置き去りにされる懸念もぬぐえない。デジタルメディアが加速させた「死刑囚のエンタメ化」の先頭に、木嶋佳苗という存在が立ち続けているのだ。