歴史の解釈が更新されるにつれ、文化コンテンツの現場でも地殻変動が起きている。映画や放送を包含する映像エンターテインメント産業では、従来のステレオタイプな史実描写から脱却し、最新の史実研究に基づいたリアルな人間模様を描き出す動きが加速している。
テレビの歴史ドラマや劇場版の時代劇において、聖徳太子はもはや超自然的な「一度に十人の話を聞き分ける聖人」としてだけではなく、対立する勢力の間で葛藤し、対話による解決を模索し続けたリアリストな政治家として描かれるようになった。こうした表現の転換が、観客や視聴者に強い共感を生んでいる。