来店客が最も混乱しやすいポイントの一つに、カインズのペットエリアである「ペッツワン(Pet's One)」と「ワンラブ」の区別があります。売り場を一見しただけでは一体の店舗に見えるため、トラブルや閉店の際にも両者が混同されがちです。
ペッツワンは、株式会社カインズが展開するペット用品・サービスのオリジナル総合ブランドです。フード、ペットシーツ、ケージなどのプライベートブランド(PB)商品の開発・販売をはじめ、店舗によってはセルフウォッシュやドッグランの運営を担っています。
一方のペットショップワンラブ(有限会社ワンラブ、愛知県名古屋市発祥)は、ペッツワンのフロア内に生体販売(子犬・子猫)や専門トリミングサロン、ペットホテルなどを運営する「インショップ・テナント」として出店しているケースが主流です。つまり、施設全体の看板はペッツワンでありながら、生体の管理・販売契約・トリミング施術の現場実務はワンラブのスタッフが受託・運営しているという協業モデルが成り立っています。
この二重構造があるため、利用者がレシートを見たりサービス契約書を交わしたりする段階で初めて「カインズではなくワンラブと契約していた」と気づくケースも珍しくありません。接客対応や生体の健康状態に関する苦情が「カインズのペットショップでトラブルが起きた」と評される一方で、ワンラブ側の店舗統廃合が「カインズ自体のペット事業撤退」と誤解されるなど、構造的な情報伝達のねじれが生じやすい環境にあるといえます。