グルメレビューや熱心な鳥料理フリークの証言を精査すると、評価の高さと同時に、独自のシステムに対する戸惑いの声も浮かび上がってきます。
肯定的意見の筆頭は、やはり「揚げ油の軽さと塩加減の神業」です。「唐揚げのような重さが一切なく、素揚げなのにパサつきが皆無」「3品を平らげても胃もたれが全くない」という声が圧倒的多数を占めます。低温と高温の油を使い分け、骨の周りまで完璧に熱を通しながら水分を閉じ込める揚げ技は、真似のできない職人芸と称賛されています。
一方で、初めて訪れる客が戸惑いやすいポイントとして「サイドメニューの不在」が挙げられます。「ご飯もの(白米やおにぎり)を頼んでガッツリ食べたい」「野菜料理をもっと頼みたい」と期待していくと肩透かしを食らうことになります。料理はあくまで鶏の3部位とシンプルな箸休めのみ。長居して語り合う宴会利用ではなく、「職人が揚げる最高峰の肉塊をビールやハイボールで流し込む」という明確な目的意識を持って訪れるのが、この店を心から楽しむための流儀です。