村上隆氏とドラえもんの歴史的な邂逅は、2002年に開催された「THEドラえもん展」まで遡ります。「あなたのドラえもんをつくってください」というオファーに対し、村上氏は自身のシグネチャーである「お花(Flower)」をキャンバス一面に敷き詰め、そこにタケコプターで飛ぶドラえもんやのび太たちを描き込んだ巨大絵画を発表。ファインアートと大衆漫画の境界線を軽やかに融解させるそのアプローチは、当時の美術界に強烈なインパクトを与えました。
さらに2017年から巡回した「THEドラえもん展 TOKYO 2017」では、メインビジュアルとして縦6メートル、横3メートルの超大作『あんなこといいな 出来たらいいな』を公開。藤子・F・不二雄氏の原作名シーンを背景に散りばめ、色彩豊かな笑顔の花々とともに描き出された圧倒的な構図は、アートファンのみならず一般の来場者をも釘付けにしました。この村上隆 ドラえもん お花 コラボの完成度の高さこそが、その後の爆発的なコレクターズアイテム化への決定的な導火線となりました。