SNSや口コミサイトで定期的にバズを生み出しているのが、「ジョイフルは夜中に行っても朝食が食べられる」というトピックです。一般的なファミリーレストランにおいて、モーニングメニューの提供時間は「午前6時から午前10時30分まで」といった朝の時間帯に厳格に限定されています。しかし、ジョイフルでは昼のランチタイムや夕食時、さらには深夜であっても堂々とモーニングメニューが注文できます。
この驚くべき仕組みの真相は、ジョイフルのメニュー設計にあります。ジョイフルの朝食ラインナップは、明確に2つのカテゴリーへと分離されているのです。
1つ目は、午前5時から午前10時までの時間帯限定で提供される「おてごろモーニング」です。こちらは300円〜400円台という驚きの廉価設定で提供される朝限定の入門メニューです。
そして2つ目こそが、深夜やアイドルタイムを含めて終日オーダーできる「まんぞくモーニング」です。ハンバーグや幕の内定食など、メインのおかずがしっかり付いた豪華なセットでありながら、夜間に注文しても追加料金は発生せず、朝と全く同じ価格・ドリンクバー付きで提供されています。
外食チェーンの経営戦略に詳しいアナリストの分析によると、この「24時間モーニング」の背景には綿密なオペレーション設計が存在します。ジョイフルは自社セントラルキッチンでの食材加工比率が高く、昼夜を問わず厨房オペレーションを均一化できる強みを持っています。深夜帯や夕方に通常のアラカルトを頼むよりも、ドリンクバー付きで分かりやすい定食スタイルを用意することで、オペレーション負荷を抑えつつ夜間の客単価と満足度を同時に安定させる狙いがあるのです。