ネット上のコミュニティ(SNSやQ&Aサイト)を調査すると、顔検索ツールに対して「驚くほど当たる」という称賛がある一方で、「試すたびに違うタレントが出る」「美化されすぎている」といった疑問の声も少なくありません。
大手ネット掲示板や知恵袋に寄せられた実際の利用者の投稿を分析すると、興味深い傾向が浮かび上がります。
「友人と飲み会で診断アプリを使ったら、全員が国宝級イケメン俳優や人気女優と判定されて盛り上がったが、冷静に見るとパーツの配置が1ミリかすっている程度だった」(20代男性・SNS投稿)
「ドラマのエキストラで気になった俳優をGoogleレンズにかけたら、1発で過去の舞台出演歴まで特定できて鳥肌が立った」(30代女性・知恵袋回答)
デジタルメディアの現場デスクでも、プレスリリースに名前の記載がないサブキャストを確認する際、画像検索を頻繁に利用します。現場の実態として明らかなのは、「エンタメ系診断アプリ」はユーザー体験を向上させるために肯定的な結果(人気スター)へバイアスをかける設計が施されているケースが多いのに対し、「検索エンジン型」は客観的な一致率のみを冷徹に返すというアルゴリズムの思想的相違です。
エンタメアプリで「一致率95%」と出たとしても、それは「そのアプリの登録候補群の中で最も近い」という意味であり、客観的な双子レベルの一致を保証するものではないという認識を持つことが肝要です。