事件は捜査段階から歪んでいた。警察は近隣に住んでいたネパール人マイナリ・ゴヴィンダ氏を容疑者として逮捕。一審の無罪判決を覆し、二審で無期懲役が言い渡された。彼が刑務所で過ごした時間は15年にも及ぶ。しかし、2012年にDNA再鑑定が行われ、被害者の体内に残されていたDNAがゴヴィンダ氏のものではないことが判明。再審により無罪が確定した。この冤罪劇は、日本の警察・検察が抱える「見立て捜査」の危うさを白日の下に晒した。そして、真犯人が誰なのかという問いは、今も宙に浮いたままである。
渋谷・神泉の悲劇から29年――「東電Ol事件」渡邉泰子の未公開日記が明かす、バブル崩壊直後の渇きと現代の生きづらさ
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