定期的にネット上を賑わせるのが「TVerはいずれ有料化するのではないか」「基本機能の一部が課金制になるのではないか」というTVer 有料化の噂の真相です。
放送業界関係者への取材や公式決算資料を分析する限り、TVerが月額課金制(サブスクリプション)へと移行する計画はありません。民放各局にとってTVerは「視聴率の指標が世帯から個人・配信再生数へとシフトする中で、全国の視聴者接点を維持するための基幹デジタルインフラ」という位置付けだからです。
有料会員制にしてユーザーを絞り込むよりも、完全無料で国内最大級の利用者基盤(MAU:月間アクティブユーザー数)を維持し、そこに高単価なコネクテッドTV(CTV)広告を配信するビジネスモデルの方が、放送局連合としての事業価値が圧倒的に高いためです。有料で過去作をじっくり見たい層には各局のグループ傘下にある専門配信サービス(U-NEXT、Hulu、FOD等)を案内し、無料の最新話視聴にはTVerを使うという明確な「棲み分け」が完成しています。