ITmediaやSNSのコミュニティ、知恵袋などで「ショートカットキーの習得」に関する実際の声を調査すると、多くのデスクワーカーが同じ壁にぶつかっていることが浮き彫りになります。
現場からは「ネットで見つけた100個掲載された早見表を印刷して貼ったが、多すぎて探すのに時間がかかり、結局3日でマウスに戻ってしまった」「普段使わないマイナーなキーの組み合わせを覚えようとして業務が止まった」というリアルな体験談が数多く寄せられています。ある企業の業務改善担当者は社内アンケートの結果をこう振り返ります。「一気に詰め込もうとした社員ほど定着率が低く、『自分が毎日10回以上行う操作』を3つだけ選んで指に覚え込ませた社員のほうが、最終的に劇的な時短を達成していた」。
人間の運動記憶(プロシージャルメモリ)は、知識としての暗記ではなく「反復による反射」によって形成されます。画面上のメニューを探す意識を捨て、タイピングの一連の流れとして指先を訓練することが、途中で挫折しないための唯一の突破口です。