土間コンクリートDiyの失敗理由と真実!費用比較とプロの施工手順

土間コンクリートDiyの失敗理由と真実!費用比較とプロの施工手順

土間コンクリートDiyの失敗理由と真実!費用比較とプロの施工手順にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

生コンの流し込みが完了した直後から、職人の真の腕前が試される仕上げ工程が幕を開けます。滑らかな表面を作るための金ゴテ仕上げのタイミングと種類を誤ると、表面が剥離したり、ザラザラの粗面が露出したりする原因になります。

打設直後のコンクリートからは、比重の軽い余分な水分が表面に浮き上がってきます。これを「ブリーディング水」と呼びます。この水が表面に浮いている間にコテを当ててはいけません。水分と一緒にセメントの微粒子(ノロ)が浮き上がり、表面に脆弱な層ができて後から粉を吹いたり、ひび割れが多発するからです。

  1. 1回目(打設直後):アルミトンボや木ゴテを使い、骨材(小石)を沈めながら大まかな高さを平坦に均す。
  2. 2回目(数時間後・水引き時):表面のブリーディング水が完全に引き、指で表面を押しても指紋がつくだけで沈まない硬さになったタイミングを見極め、土間ゴテ(鉄板の広い金ゴテ)で体重をかけて力強く押さえ込む。
  3. 3回目(最終押さえ):硬化がさらに進み、踏んでも靴跡がつかない状態になった段階で、本焼の仕上げ金ゴテを使い、コテを少し浮かせながら表面の気泡とコテ波(スジ)を完全に消し去る。

雨の日や急な傾斜地でのスリップを防ぐため、近年では最終押さえの前にあえてナイロン刷毛を引いて微細なスジをつける「刷毛引き(はけびき)仕上げ」が選ばれるケースも増えています。刷毛引き仕上げは滑り止め効果が高いだけでなく、素人が施工した際のわずかなコテ波を目立たなくさせる実践的なメリットも持ち合わせています。

仕上げと並行して理解しておくべきなのが、土間コンクリートひび割れ防止の真相です。どんなに熟練したプロが完璧に施工しても、コンクリートという素材の性質上、水分の蒸発に伴う乾燥収縮によって「ひび割れを100%ゼロにする」ことは現代の建築物理学上不可能です。プロが行っているのは、割れを防ぐことではなく「割れる位置をあらかじめコントロールすること」です。

そのための必須部材が、伸縮目地(エキスパンタイなど)や誘発目地です。15㎡を超える面積を一塊で打設すると、収縮応力に耐えきれず中央から不規則なクラックが走ります。そのため、3メートル〜4メートル間隔(車1台分なら中央で最低1箇所)で伸縮目地材を挟み込み、応力を意図的に目地部分へ逃がす施工を行わなければなりません。また、打設翌日以降に表面へ散水してシートで覆う「湿潤養生」を数日間行うことで、初期の急激な乾燥を防ぎ、クラックの発生率を大幅に抑制することが可能となります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。