数字上の偏差値だけでなく、キャンパスに身を置く在学生や卒業生が体感している「リアルな現場環境」はどうでしょうか。予備校の合格体験記や各種進学コミュニティに寄せられた検証データから、生の声を集約しました。
医学部・薬学部の学生から一様に聞かれるのは、臨床現場との近さに対する高評価です。名市大は市内に名古屋市立大学病院をはじめとする複数の附属病院を擁しており、早期からの臨床実習環境が整っています。大手掲示板やSNSの検証では、「名大に届かなかった悔しさを抱えて入学したが、臨床実習の手厚さと教員の面倒見の良さは名市大のほうが濃密だと感じた」「市内の基幹病院に名市大出身の指導医が多数派を占める科も多く、東海圏で医師として生きる上で何らハンディを感じない」という率直な手記が目立ちます。
文系学部が集まる山の畑キャンパス(瑞穂区)に目を向けると、学生生活の雰囲気は一転して落ち着いたアカデミックな空気が流れています。経済学部の在学生は次のように語ります。
「経済学部のゼミは少人数教育が徹底されており、名大の大講義に比べて教授との距離が近い。キャンパスが都心部に近いため、公認会計士や税理士のダブルスクール、あるいは民間企業のインターンシップへのアクセスが抜群に良い。派手さはないが、地に足のついた学生生活を送りたい人には理想的」(経済学部3年生の学生手記より)
一方で、総合大学としてのスケール感に対する不満の声もゼロではありません。「学部ごとにキャンパスが分散しているため、他学部の学生との日常的な交流が少なく、総合大学特有のお祭り感は名大に及ばない」という意見は散見されます。キャンパスライフに華やかな一体感を求める層と、目的意識を持って学問や資格取得に打ち込みたい層との間で、受け止め方にギャップが生じているのが現場の実態です。