インターネット上の掲示板やSNSでは、ぼたんの正体を巡って事実とは異なる誤解や噂がしばしば飛び交います。ここで代表的な俗説の誤りを正しておきます。
誤解1:ぼたんは強力な妖怪の一種である?
ネットの一部で「蔵馬や飛影と同じく、ぼたんも人間界に化けて出ている長寿の妖怪なのではないか」という言説が見られますが、これは明確な誤りです。作中の世界観において、霊界と魔界は明確に分断された別次元です。ぼたんは霊界のエネルギー(霊力)を司る「霊界人」であり、魔界の魔力や妖気で動く妖怪とは根本的な存在起源が異なります。魔界編において霊界上層部の不正が暴かれた際も、彼女は純粋な霊界職員としての苦悩を抱えていました。
誤解2:元は死亡した人間の魂がスカウトされた?
「元々は江戸時代やそれ以前に死んだ人間の少女の魂が、閻魔大王にスカウトされて死神になったのではないか」という考察も存在します。非常に魅力的な二次創作的アプローチですが、冨樫義博氏の公式設定資料や本編中にそのような出自を裏付ける言及は一切ありません。霊界には霊界固有の種族が存在し、ぼたんも生まれながらの霊界の住人として描かれています。
誤解3:戦闘能力がないため人間と同等の寿命で老いる?
ぼたんは四聖獣編や暗黒武術会編で戦闘の前線に立つことはなく、幽助たちの霊妖眼鏡や通信機を使った後方連絡係に徹していました。そのため「戦闘力がない=肉体的には普通の人間と同じで、いずれ老いるのではないか」と誤認されることがあります。しかし、幽助が魔界へ旅立ち数年の歳月が流れた最終回近辺でも、彼女の容姿には一切の老化が見られません。彼女の肉体は現世の物質的代謝に支配されておらず、「老いることのない霊体」を維持しています。