宇都宮市御幸本町に店舗を構えるラーメン武丸は、北関東の二郎インスパイアを語る上で避けては通れない金字塔です。都内の名店で修行を積んだ店主が紡ぎ出す一杯は、豚骨を骨の髄まで炊き出したかのようなクリーミーなド乳化スープが特徴。醤油のカエシと豚の脂が完璧に一体化し、口当たりは極めて円やかでありながら、後から押し寄せる旨味の暴力にノックアウトされるファンが後を絶ちません。
麺はオーション(強力粉)特有の香ばしさを残した平打ち極太縮れ麺。茹で加減は絶妙で、ゴワゴワ感ともっちり感が共存しています。豚(チャーシュー)は厚さ2センチを超える塊肉でありながら、繊維がホロリと崩れる極上の仕上がり。「神豚」と称賛される理由も納得のクオリティです。
一方で気になるのが待ち時間と並びのルールです。平日ランチタイムでも30〜45分待ち、土日祝日のピークタイムには60分〜80分超えの長蛇の列が日常茶飯事となっています。並びの鉄則として厳守すべきは「全員揃ってからの食券購入と整列」です。グループの代表者だけが並ぶ「代表待ち」は厳格に禁止されており、発見された場合は最後尾への移動を求められます。
店主をはじめスタッフの接客は非常にキビキビとしており、威圧感はありません。整列時に店員から「食券を見せてください」「麺の量はどうしますか?」と事前確認が入るため、このタイミングで麺少なめや麺半分をコールするのが武丸をスムーズに楽しむ現場の流儀です。