2026年現在、甘利明氏の公式な肩書から「衆議院議員」の文字は消えています。かつて自民党幹事長として党の公認権と莫大な選挙資金を取り仕切った面影はなく、党則上の主要役職や国会の委員会ポストからは完全に退いています。
政治資金収支報告書や地元関係者の証言によると、甘利明事務所の現在の運営形態はかつての大所帯から大幅にスリム化されました。国替え後の本拠地となった神奈川20区(相模原市南区・座間市など)に構えていた拠点事務所は維持されているものの、常駐秘書の人数は最盛期の3分の1程度に縮小。日々の陳情処理や後援会対応は続けられているものの、かつてのように中央官庁の官僚が政策協議のために列をなす光景は見られなくなりました。
現在の公的な立ち位置としては、長年主導してきた政策分野である経済安全保障や産業政策に関する任意団体の顧問、シンクタンクの客員アドバイザーなどの民間ポストが中心です。報道陣の前に姿を現す機会は激減しましたが、完全に隠遁したわけではなく、永田町周辺の会合や政策勉強会に月数回ペースで顔を出すなど、水面下での情報収集と人脈維持に努める日々が続いています。