小野小町と両津勘吉の関係は、表面的には「犬猿の仲」そのものです。両津のインチキ商売やズボラな勤務態度に小町が激怒し、交通課の権限をフル活用して両津を追い詰める展開は定番中の定番でした。
しかし、物語が単なる対立で終わらないのが『こち亀』の真骨頂です。両津が本気で困っている局面や、町の人々のために体を張る場面では、小町は誰よりも早く両津の不器用な優しさに気づき、陰ながらサポートに回る場面が幾度となく描かれました。また、小町が恋愛や人間関係で壁にぶつかった際には、両津が破天荒な方法で彼女のプライドを救うなど、喧嘩するほど仲が良い兄妹のような信頼関係がそこには存在していました。