救命の最現場である集中治療室(PICU・NICU)の扉をくぐると、静寂の中に絶え間なく響くモニター音と、緊迫したスタッフの動きが視界に入る。超極低出生体重児の命をつなぐ人工呼吸管理や、複雑な先天性心疾患に対する複合手術など、一刻の猶予も許されない局面が連日繰り返されている。
特筆すべきは、医療技術の向上だけでなく、子供たちの心身の発達を損なわないための「無侵襲・低侵襲アプローチ」の徹底だ。極力体に負担をかけない微細手術器具の導入や、痛みを緩和する高度なペインコントロール技術の確立により、かつては生存すら困難とされた超重症例においても、後遺症を最小限に抑えた救命が可能となりつつある。