誰もが羨む美貌を誇っていた青年が、なぜわずか数年で急激に体重を増やしていったのか。その背後には、急激なブレイクに伴うすさまじい環境変化と、過食による代償行為が存在していました。
本人が生前の特番インタビューや著書で赤裸々に語ったところによると、当時は連日の徹夜ロケに加え、週末は全国を飛び回るコンサートやサイン会という殺人的スケジュールに追われていました。プライベートの自由は完全に奪われ、外出先でも常に好奇の目に晒される日々。その極限状態の中で唯一の息抜きとなったのが、「食べること」だったのです。
当時の現場スタッフや本人の証言から明らかになっている食生活は、常軌を逸したものでした。
ロケ弁を1回で3〜4個平らげるのは日常茶飯事。深夜の帰宅後にはラーメンに白米、さらに大量のマヨネーズを絞り出して一気にかき込む生活が習慣化していました。水分補給代わりに2リットルの清涼飲料水を飲み干し、夜食にファミリーサイズのアイスクリームを抱えて完食することもしばしばだったといいます。1日の総摂取カロリーが6,000〜8,000kcalに達する日も珍しくありませんでした。
『太陽にほえろ!』の放送回を時系列で追っていくと、1981年の登場初期には鋭角的だった顎のラインが、1983年頃から徐々に丸みを帯び、1985年のラガー刑事殉職回(第658話)を迎える頃には、明らかに体格ががっしりとした大柄な男性へと変貌を遂げていたことが確認できます。