日本郵便の公式発表データによると、年賀はがきの発行枚数は2003年用の約44.6億枚をピークに減少を続け、近年は10億枚の大台を割り込む水準まで縮小しました。特に2024年秋に実施された郵便料金の値上げ(はがき63円から85円への約35%引き上げ)以降、コスト面と管理の手間を見直すシニア層が一気に加速しています。
民間リサーチ会社が70代男女を対象に実施した調査(有効回答数1,200名)でも、約64.8%が「年賀状の枚数を減らした、あるいは完全にやめた」と回答しました。年賀状をやめるタイミングと経緯として最も多く挙げられるのが、「手先の震えや老眼による筆記の負担」「年末の投函期日に追われる精神的ストレス」、そして「古希・喜寿を迎えたことによる人生の整理」です。
では、なぜ70代の辞退が「失礼」にならないのでしょうか。年賀状じまい失礼にならない決定的な理由は、「年齢の節目(古希・喜寿)や身体的変化という誰もが共感できる客観的事由があること」、そして「特定の人を排除するのではなく、すべての方へのご挨拶を一律で控える旨を宣言すること」にあります。相手を拒絶するのではなく、感謝を前提とした礼儀正しい幕引きであれば、受け手側も納得せざるを得ない正当な理由となるのです。