ネットの就活情報では「お祈りメールにも丁寧な返信をすることで熱意が伝わる」という説がまことしやかに囁かれています。しかし、大手企業の元採用担当者はこの言説を一刀両断します。「数千通届く不採用者からの返信メールを読む専任スタッフはいません。むしろ返信対応に追われる採用現場では、原則としてお祈りメールへの返信は不要ですし、読むこともなくアーカイブされます」。
ただし、例外が存在します。就活お祈りメールの返信マナーとして返信を送るべきケースは、以下の2点に限られます。
- 長期のインターンシップや最終面接で、特定の人事担当者や役員に格別の個人的指導を受けた場合のお礼
- 「不合格の理由について貴重なフィードバックをいただいた」ことに対する謝意を述べる場合
返信を作成する際は、結果への抗議や再考を求める文面は厳禁です。選考の機会をいただいたことへの感謝と、今後の精進を短文で述べるのが最低限のビジネスマナーです。
また、就活生が最も気になるお祈りメールからの逆転内定の可能性ですが、結論から言えば確率は「0ではないが1〜2%未満の極めて稀なケース」です。逆転内定が発生する条件は、内定受諾者の辞退が想定を超えて発生し、企業側が急遽「補欠合格者(次点候補)」を繰り上げる場合のみです。企業から「追加選考の案内」や「再度面談を行いたい」という連絡が来ない限り、自発的に抗議やアピールメールを送って結果が覆ることは絶対にありません。淡い期待を抱いて立ち止まることこそが、最大の機会損失です。