ネット上の掲示板やSNS、学校アンケートに寄せられた中学生や現場司書の生の証言を検証すると、「大人から勧められた本」と「生徒が自発的に絶賛している本」の間に激しい乖離が存在することが浮き彫りになります。
大手知恵袋やコミュニティサイトでは、以下のようなリアルな告白が日常的に投稿されています。
「親から『中学生なんだから漱石や太宰を読め』と言われて買ったけど、1行も頭に入らず読書がトラウマになった。でも友だちに借りた『かがみの孤城』を読んだら、夜更かしして朝まで泣きながら読んだ」(中2男子・知恵袋投稿)
「朝読書の時間は眠くて仕方なかったけれど、『5分後に意外な結末』に出会ってからは10分間が一瞬で終わるようになった。友達とオチの予想をし合うのが毎日の楽しみ」(中1女子・学校アンケート)
都内中学校で20年近く生徒を見つめてきた学校司書は、インタビューで次のように語っています。
「中学生が本を拒絶するのは、本そのものが嫌いなのではなく、『自分の理解を超えた難解な世界を無理やり押し付けられること』に反発しているだけです。いまの中学生は情報過多の中で常に評価に晒されています。だからこそ、フィクションの世界でくらい、自分のペースで安心して息を吸える居場所を求めているのです」