歴史都市ベネチアの崩壊を防ぐため、イタリア政府は防潮堤の定期的なメンテナンス資金を増額し、ラグーナ周辺の生態系保全に向けた国家プロジェクトを加速させている。さらに、主要なサン・マルコ大聖堂の周囲にはガラス製の小型透明バリアを設置するなど、ピンポイントでのミクロな防潮対策も併用されている。
一方、ユネスコ(UNESCO)はベネチアの「危機に扮する世界遺産(危機遺産)」リスト入りを検討する姿勢を強めており、イタリア当局に対して気候変動対策と過度な観光客管理の徹底を厳しく要求している。国際社会からの厳しい視線を受け、政府や自治体はハード・ソフト両面での緊急対策に追われているのが実情だ。