小河内ダムの貯水率は今?東京の取水制限と断水リスクを徹底検証

小河内ダムの貯水率は今?東京の取水制限と断水リスクを徹底検証

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ダムの数値データだけでなく、現地の奥多摩湖を訪れると、水位の変動が観光や地域住民の暮らしに直結している現場を目撃することができます。

奥多摩湖の名物として多くのハイカーや観光客に愛されている「麦山の浮橋」および「留浦(とずら)の浮橋」(通称・ドラム缶橋)。これらの浮橋は、ドラム缶状の浮体を湖面に連結して対岸を結ぶユニークな歩道橋ですが、奥多摩湖の水位が基準値を下回ると安全確保のため即座に通行止めとなります。

現地管理事務所の関係者は次のように語ります。
「冬場や降水量の少ない春先に貯水率が下がると、浮橋が湖底に接触して破損する恐れがあるため、やむを得ず通行止め措置をとります。観光客の方からは『東京が水不足なのか』と驚かれますが、これは季節運用の一環であり、都市の断水とは直結していません」

一方で、梅雨期や秋の台風シーズンには状況が一変します。小河内ダム流域にまとまった雨量をもたらす台風が接近すると、下流の多摩川流域の水害を防ぐため、事前の水位調整やクレストゲートからの計画放流が実施されます。「小河内ダム放流」というニュース速報が流れると下流住民の警戒感が高まりますが、これもまた綿密な洪水調節機能が正常に作動している証拠です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。