二重顎の解消を目指す過程で、ネット上の不正確な情報を鵜呑みにして逆効果を招いてしまう事例が後を絶ちません。美容医療の現場や理学療法士への取材を通じて浮かび上がった、3つの大きな誤解を整理します。
第一の誤解は、「美顔ローラーで力任せにあご下をコロコロ転がす」という行為です。フェイスラインの皮膚は非常に薄く、強く擦り続けると摩擦による色素沈着を引き起こすだけでなく、皮膚を支えるコラーゲン線維を破壊してかえって皮膚のたるみを悪化させます。リンパを流す際も、オイルを用いて滑らせるのが絶対条件です。
第二の誤解は、「極端な食事制限でさらに体重を落とそうとする」ことです。前述の通り、姿勢や舌筋の低下が原因の二重顎に対して体重を過剰に減らすと、首や頬のコケが目立つ一方で、あご下のたるみだけが浮き彫りになるというアンバランスな老け顔を招きます。落とすべきは体重ではなく、筋膜と筋肉の緩みです。
第三の誤解は、「首を激しく後ろに反らせるだけの無理な自己流体操」です。頚椎に持病がある人や重度のストレートネックの人が、急激に首を反転させると、神経を圧迫して首や肩の激痛、めまいを引き起こす危険性があります。広頸筋のエクササイズは必ず胸元を手で押さえ、ゆっくりと顎を突き出す制御された動きで行わなければなりません。