店頭や直売所に並ぶ房の中から、極上の甘みを持つ一房を選び出すには、果実が発する「完熟のサイン」を知ることが不可欠です。見た目の美しさだけに惑わされないためのチェックポイントは以下の3点に集約されます。
第一の手がかりは「果皮の色合い」です。鮮やかなエメラルドグリーンは一見美しく見えますが、実は完熟直前の状態。太陽の光をたっぷり浴びて熟度が限界まで上がると、皮の色は「黄緑色からやや黄色みを帯びた黄金色」へと変化します。この黄みがかった粒こそ、糖度20度前後に達した極甘の証拠です。
第二に注目すべきは「ブルーム(果粉)の付き具合」です。果皮の表面を覆う白い粉は農薬ではなく、ぶどう自身が鮮度を保つために分泌する天然の保護膜。全体にまんべんなく白い粉が吹いているものは、鮮度が極めて高い状態を示しています。
第三に「果梗(軸)の鮮度」を確認しましょう。切り口や軸全体が鮮やかな緑色をしており、しなやかさがあるものが新鮮です。軸が茶色く枯れ始めているものは収穫から日数が経過しているため、みずみずしさが損なわれている可能性があります。