学生が最も気になるのは、「実際に歯列矯正は月々いくらで学生の生活費から支払えるのか」という点でしょう。近年主流となっているマウスピース矯正ブランドごとの実額を、具体的な歯列矯正の分割払いシミュレーションで紐解いていきます。
まず、軽度の前歯矯正に強みを持つマウスピース矯正(キレイラインやOh my teeth等)の実績データを見てみましょう。東京池袋矯正歯科の開示実績データによると、上下前歯の部分矯正プランにおいて120回払いを選択した場合、初回3,519円、2回目以降月々3,500円(総額420,019円)というプランが提示されています。定額制のサブスク感覚で払える金額設定は、アルバイト代が月5万〜6万円の学生にとっても現実的な数字に見えます。
一方で、重度の不正咬合や骨格的な問題を包括的に治す「全体矯正(インビザライン・コンプリヘンシブプランやワイヤー矯正)」の場合、総額は80万〜110万円ほどになります。インビザラインの分割払いを学生が審査にかける場合、仮に総額90万円をデンタルローン(実質年率5.8%想定)で組んだケースをシミュレーションしてみます。
・36回払い(3年返済):月々約27,300円(利息総額:約8.2万円 / 支払総額:約98.2万円)
・60回払い(5年返済):月々約17,300円(利息総額:約13.9万円 / 支払総額:約103.9万円)
・84回払い(7年返済):月々約13,000円(利息総額:約19.7万円 / 支払総額:約109.7万円)
キレイライン矯正の分割払いを学生が検討するような部分矯正(総額30万〜45万円)であれば、36回払いで月々9,000円〜13,000円程度に抑えられます。しかし、全体矯正で月々1万円前後の負担に抑えようとすると、返済期間は5〜7年に延び、社会人になってからも返済が続く構造になります。「月々の支払い額が安い=お得」ではなく、「利息で約14万〜20万円が上乗せされている」という財務の現実を冷静に見極める必要があります。