手相をめぐる大衆の熱狂は、放送メディアとネット配信の相乗効果によって過去最高潮に達している。バラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか』では、著名人が次々と赤裸々な本質を暴かれ、掌をカメラにかざすシーンが毎週のようにトレンドを席巻する。見逃し配信サービス「TVer」での再生回数も手相企画の回は軒並み上位をキープし、手軽に自分と比較できるエンターテインメントとして消費され続けている。
さらに「Netflix」などのグローバル配信網でも、日本の伝統文化やオカルティズム、運命論をテーマにしたドキュメンタリーやリアリティショーが世界展開され、手相カルチャーは海を越えて再発見されている。お笑い芸人であり手相芸人としても第一線を走り続ける島田秀平が提唱した親しみやすいネーミングセンスも手伝い、かつては敷居の高さがあった手相術が、世代を超えたコミュニケーションツールとして定着した。