ネットの検索窓に「ロンドンスポーツ」と打ち込むと、サジェストに「偽物」という不穏な言葉が並びます。あまりの安さゆえに「コピー商品をつかまされるのではないか」と不安を抱く消費者が多いのは自然な心理です。取材および現地商品のタグ確認、業界関係者の証言を総合すると、店頭に並ぶ商品は100%国内正規品(メーカー真正品)であり、海賊版や偽物が混入している事実はありません。
衣類の首元や内側に縫い付けられている品質表示タグを確認すると、大手国内正規代理店(アディダスジャパン、プーマジャパン、ナイキジャパンなど)の連絡先や日本語表記がしっかりと印字されています。粗悪な並行輸入フェイク品や海外製のコピー品にありがちな、不自然な日本語フォントやタグ欠落は見受けられません。
そもそもアメ横エリアは警視庁や税関、各ブランド権利者による模倣品対策が極めて厳しい地区です。昭和の時代から同地で営業を続ける老舗企業が、偽ブランド品を販売して営業停止や社会的信用失墜のリスクを冒す動機は皆無です。疑念を抱かれる理由は単に「定価との価格乖離が激しすぎる点」と「段ボールに無造作に放り込まれた販売風景」が、高級スポーツブランドの通常イメージと真逆であることによる錯覚と言えます。