今回の業績において最も評価が分かれたのが、営業損益の推移だ。売上高の底上げが確認された一方で、次世代通信規格や次世代医療機器向けの先行投資が重くのしかかり、営業赤字自体は解消されていない。ディープテック企業が直面する典型的な「魔の川」「死の谷」を脱しつつあるとはいえ、黒字化の明確な時期を示すことが株価反転の絶対条件となる。
経営陣は販管費の抑制と製造コストカットを強力に推し進める姿勢を強調する。だが、最先端半導体分野での競争力維持には、継続的なR&D投資が欠かせない。売り上げ成長のスピードが開発費用の増加を上回る転換点がいつ訪れるのか、財務基盤の耐久性が試される局面が続く。