近年の考古学は、単なる発掘調査にとどまらず、最先端の自然科学分析を取り入れることで一気に進化を遂げた。日本考古学会や文化庁が主導するプロジェクトでは、土器に付着した焦げ跡などの炭化米を用いた年輪年代学やAMS放射性炭素年代測定が行われ、庄内式土器や布留式土器の出現年代が大幅に遡ることが明らかになってきた。
これにより、九州各地の墳丘墓や出土土器の時期が、卑弥呼の没年とされる西暦247年〜248年前後と見事に合致することが立証されつつある。従来「時代が合わない」とされてきた九州各地の遺構が、実はまさに卑弥呼の時代そのものであったという科学的根拠が得られたことで、学会内でも九州説を再評価する動きが急速に強まっている。