今大会の舞台となった宮崎県都城市のコースは、起伏に富んだ地形と特有のアゲインストの風がランナーのスタミナを削りとる難所として知られている。平坦に見えるストレートでも微妙な勾配が続き、ペース配分を誤れば一気に身体が動かなくなる恐怖が潜む。
各チームの戦略において、この市内を縦断するコースをどう攻略するかが最大のテーマだった。下り坂を利用してスピードに乗る区間と、急な上りで耐え忍ぶ耐性区間。試走を重ねたチームほど、勾配の変化にあわせた細かなピッチの変化を巧みに使い分けていた。
沿道に集まった地元住民の歓声は、ランナーにとって最大の推進力だ。特に市街地に入ると大歓声が壁のように迫り、疲弊した脚に再び力を宿らせる。過酷なコース設計だからこそ、選手と沿道が一体となる興奮が生まれる。