真相を探るべく、今回取材に応じた番組制作会社所属のアシスタントディレクター(AD)経験者は、現場の過酷なロケの実態と編集の裏側について次のように明かす。「結論から言えば、役者を使ってセリフを言わせるような露骨な仕込みや、いわゆる全編を通じた『やらせ』はありません。ただし、数百人規模に声をかけて数分程度の面白いテイクを絞り出す途方もないロケ作業が行われています」
この関係者によると、街頭インタビューでは1日のロケで50組以上に声をかけ、使えるエピソードが出るまでカメラを回し続けるという。問題となるのはその後の編集段階だ。「数分間のインタビューの中で、前後の文脈を削ぎ落として最も強烈な発言だけをつなぎ合わせたり、リアクションの順番を入れ替えたりする手法は日常茶飯事です。制作陣としては『番組を面白くするための演出』という認識ですが、受け取る側や出演した当人から見れば『言ってもいないニュアンスに改変された』と感じるケースがあり、これがネット上での流出情報や過剰編集の告発へとつながっています」と証言した。