紙飛行機の可能性を世界に示し続けている第一人者といえば、折り紙ヒコーキ協会の会長を務める戸田拓夫氏だ。屋内で29.2秒という室内滞空時間のギネス世界記録を樹立した同氏の緻密な設計理論は、世界中の愛好家に多大な影響を与えてきた。
手投げの滞空時間競技においては繊細なスローイング技術が求められるが、発射メカニズムを用いた飛距離競技や実験においては、再現性の高さが決定打となる。一定の推進力を機械的に供給することで、翼の微細な調整(エレボン)が空気抵抗や揚力にどう影響するかを純粋に検証できるのだ。最高峰の記録に挑む探究心は、今や科学工作の枠を超えたロマンとなっている。