このブームを支え、本物の価値を守り続けているのが国内の文化機関だ。東京国立博物館の刀剣展示コーナーには、国宝や重要文化財に指定された名品を一目見ようと、連日多くの外国人と若い世代が長い列を作っている。単なる歴史的遺物ではなく、現役の美術品として展示されるその姿は見るものを魅了してやまない。
また、職人の技術継承や名刀の鑑定・保存を担う公益財団法人日本美術刀剣保存協会の存在も見逃せない。同協会は刀匠の認定試験や鑑賞会の開催を通じて、千年以上続く伝統文化を次の世代へと安全に引き継ぐための重要な砦となっている。文化財としての保護と、現代の観客への普及という両輪が噛み合うことで、名刀の魅力は保護されている。