「天下取りの手相」という異名の由来となったのは、日本の戦国時代を制覇した三英傑――織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の手のひらに、いずれもますかけ線が刻まれていたという伝承です。とりわけ徳川家康の手形は久能山東照宮に遺されており、力強く刻まれた直線的な溝を現在でも確認することができます。
現代においても、政治家の小泉純一郎氏、プロ野球界の至宝であるイチロー氏、芸能界の頂点に君臨する明石家さんま氏やタモリ氏など、突出した実績を残すトップランナーたちにますかけ線の持ち主が目立ちます。
これらの偉人に共通しているのは、「並外れた情熱を一点に注ぎ込む能力」と「周囲の雑音に惑わされない意志の強さ」です。現代の認知科学や教育心理学において注目される「ギフテッド(突出した知性や特定分野の才能を持つ人々)」の特性である、過度激動(過敏なほどの情熱や探求心)や独創的な認知スタイルとも親和性が見出せます。時代を動かすブレイクスルーは、均質化された集団からではなく、自らの「こだわり」を極限まで磨き上げた孤高の個性から生まれることを歴史は証明しています。