医療相談窓口や外来現場には、「数日前から耳の後ろが腫れて痛い」と訴える患者が連日訪れます。その実態を検証すると、自己判断による処置や放置が原因で症状を深刻化させてしまったケースが目立ちます。
大手コミュニティや医療Q&Aサイトに寄せられた実例を見ても、「ニキビだと思って爪で強く潰そうとしたら翌朝耳全体が腫れ上がり、激痛で眠れなくなった」「コリコリしたしこりを気にして一日中触り続けていたら、リンパの腫れが首筋まで広がった」という告白が多数確認できます。
日本形成外科学会や耳鼻咽喉科学会の報告資料においても、感染性粉瘤を無理に圧迫・排膿しようとした結果、皮下で嚢腫壁が破裂し、炎症が周囲の筋膜や皮下組織に波及して切開排膿術が必要になる事例が報告されています。自己判断でしこりを揉んだり潰したりする行為は、炎症の悪化と傷跡の長期化を招く最大の要因です。