近代化とは何か──2026年に考える「変わり続ける社会の正体」

近代化とは何か──2026年に考える「変わり続ける社会の正体」

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近代化を語るうえで外せないのが、資本主義の確立と都市化の進行である。産業革命以前、多くの人は農村で生まれ、家族や村落共同体の中で一生を終えた。ところが工場制機械工業が発展すると、労働力は都市へ集中し、給与を得て生活する「賃労働者」が大量に生まれた。

ここで重要なのは、近代化によって「時間」の概念そのものが変わった点だ。農業社会では日の出と日没、季節の移り変わりが生活のリズムを決めていた。しかし工場労働の世界では、時計が刻む均質な時間が賃金と直結する。効率性と生産性が最優先される社会の到来である。

同時に、家族のあり方も変化した。かつての大家族や村落共同体による相互扶助は縮小し、都市では夫婦と子どもを単位とする核家族が標準化していく。これは単なる人口移動の結果ではなく、個人が伝統的な共同体から切り離され、自らの意思で働き方を選ぶ(選ばざるを得なくなる)という近代特有の自由と孤独の両面を生んだ。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。