SNSやクリエイターコミュニティの投稿を検証すると、「無料素材サイトからダウンロードした馬のイラストを使ったら、後から権利警告が届いた」「クライアントからロゴマークに使いたいと言われてトラブルになった」といった実務上のトラブル報告が散見されます。
都内のデザイン制作会社に所属するアートディレクターは、近年の現場状況について次のように証言しています。
「インターネット上で『馬 イラスト 無料 商用フリー』と検索してヒットするサイトの中には、利用規約の細部に『Webバナー利用はOKだが、印刷物は500部まで』『企業の公式アカウントでの利用には有償ライセンスが必要』といった条件を設けているケースが珍しくありません。特に干支関連の素材は二次利用やグッズ展開の引き合いが多いため、プラットフォームの規約ページ(Terms of Service)を逐一確認するリテラシーが求められます」
文化庁が公開している著作権ガイドラインにおいても、フリー素材とは「著作権を放棄した素材」ではなく、「一定の条件下で利用を許諾している素材」であることが明確に定義されています。規約違反による損害賠償請求リスクを避けるためにも、規約の主旨を正しく把握することが実務の基本原則です。