グッドウィルグループを一代で築き上げた折口雅博氏の経歴は、日本の実業家の中でも屈指の波乱万丈さを誇ります。
防衛大学校を卒業後、日商岩井(現・双日)に入社。1990年代初頭のバブル崩壊期に伝説のディスコ「ジュリアナ東京」をプロデュースし、続いて「ヴェルファーレ」を手がけて社会現象を巻き起こしました。その後、1995年にグッドウィルを創業。長者番付の常連となり、豪華な私邸や自家用ジェット、クルーザーを所有する大富豪としてテレビや雑誌を賑わせました。
しかし、2008年のグループ崩壊とともに全役職を辞任。巨額の個人資産の大半を会社の債務整理や保証に充てたとされ、表舞台から姿を消しました。その後、折口氏は生活の拠点をアメリカ・ニューヨークへ移します。現地で高級和食レストラン「MEGU」を展開し、世界的な成功を収めたことで「海外で再起した起業家」として再び注目を集めました。
現在、折口雅博氏は日米を股にかける投資・起業家育成ファンド「ブロードキャピタル・パートナーズ(Broad Capital Partners)」のCEOを務めています。スタートアップ企業への出資・経営指導や、グローバル展開を目指す若手起業家へのメンターとして活動を続けており、自身のYouTubeチャンネルや経済メディアでの発信、自著の出版など、活発なビジネス活動を展開しています。かつての転落劇を教訓として語りつつ、再びビジネス界で確固たる存在感を取り戻しています。