ヒトメタニューモウイルス症状のピークは何日目?熱や咳の経過と注意点

ヒトメタニューモウイルス症状のピークは何日目?熱や咳の経過と注意点

ヒトメタニューモウイルス症状のピークは何日目?熱や咳の経過と注意点について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

ヒトメタニューモウイルスは、長年「RSウイルスに極めて酷似した呼吸器感染症」として扱われてきました。事実、どちらもパラミクソウイルス科(現在はニューモウイルス科)に属する近縁種であり、臨床的な症状だけで見分けることは熟練の小児科医であっても困難です。しかし、流行時期、好発年齢、重症化しやすいポイントには明確な相違点が存在します。

両者の最大の違いは「感染を受けやすい年齢層」にあります。RSウイルスが生後6か月未満の乳児において細気管支炎を引き起こし重症化しやすいのに対し、ヒトメタニューモウイルスは1歳から3歳前後の幼児で初めて感染し、強く症状が出ることが特徴です。国立感染症研究所の報告によると、5歳から10歳までにほぼ100%の小児が抗体を獲得しますが、終生免疫は得られないため生涯を通じて再感染を繰り返します。

項目ヒトメタニューモウイルス(hMPV)RSウイルス(RSV)小児科・取材現場の見解主な流行時期3月〜6月頃(春先から初夏)夏〜初冬(通年化の傾向あり)春先の保育園集団感染はhMPVを強く疑う好発・重症化年齢1〜3歳児(初感染時)生後6か月未満の乳児RSは低月齢、hMPVは幼児クラスで猛威を振るう発熱の持続期間4〜6日間(高熱が続きやすい)3〜5日間(微熱〜中等度熱も多い)hMPVの方が「高熱が引かない」訴えが目立つ迅速抗原検査の保険適用6歳未満(画像診断で肺炎等を疑う場合)1歳未満、入院患者、ハイリスク児小学生以上や大人の外来検査は原則自費扱い主な下気道合併症気管支炎、肺炎細気管支炎、無呼吸発作肺胞領域まで炎症が及びやすいhMPVはレントゲン精査が肝要

クリニック現場で注意を要するのが、鼻咽頭ぬぐい液を用いた迅速抗原検査の保険適用ルールです。健康保険が適用されるのは基本的に「6歳未満」であり、さらに医師が聴診や胸部X線検査等で肺炎や細気管支炎を疑った場合に限定されます。単なる初期の鼻かぜ段階では検査を実施しない方針の医院も多く、「検査してもらえなかった」と不満を抱く前に、保険診療上の枠組みを理解しておく必要があります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。