店頭のガラスケースに並ぶ和菓子の中でも、双璧をなす存在が「豆大福」と「みたらし団子」です。下町散策の合間に購入する常連客から手土産として買い求めるビジネスパーソンまで、多くの人々を魅了する仕掛けはどこにあるのでしょうか。
まず、不動の看板である赤羽伊勢屋の豆大福は、しっかりとした弾力と歯切れの良さを備えた餅生地が特徴です。餅の中に散りばめられた赤えんどう豆は、程よい硬さを残して蒸し上げられており、絶妙な塩気が効いています。この塩気と、内側にぎっしりと詰まった小豆粒あんの上品な甘さとのコントラストが秀逸で、後味に甘ったるさが残りません。「午前中のうちに買わないと売り切れる」という声が絶えないのも納得の完成度です。
一方、香ばしい焼き目が食欲をそそる赤羽伊勢屋のみたらし団子は、注文が入ると次々に売れていく大人気商品です。弾力ある団子の表面に付けられた焦げ目の香ばしさと、葛粉などでとろみをつけた醤油ダレの甘じょっぱさが口いっぱいに広がります。タレは醤油の輪郭が際立った伝統的な東京下町スタイルであり、子どものおやつから大人の茶請けまで幅広い層に支持されています。