『東京ラブストーリー』の演出における最大の発明は、主題歌を単なるエンディング曲ではなく、劇中のクライマックスを煽る名シーン劇中歌として機能させた点にあります。
プロデューサーの大多亮や演出陣は、リカとカンチの台詞の合間、登場人物が感情を爆発させる決定的瞬間に合わせて、あのギターイントロを1秒の狂いもなくフェードインさせました。「カンチ!」とリカが振り返るシーンで音が鳴り響く演出は、視聴者の感情を極限まで高揚させ、「イントロが流れた瞬間に鳥肌が立つ」という視聴体験を毎週月曜日に提供し続けたのです。