事件の引き金となったのは、少年グループ内での凄惨な暴力と支配関係だった。被害者となった中学1年生の少年のもとには、夜な夜な呼び出しの電話が響いた。断れば容赦ない暴行が待っている。逃げ場のない恐怖が少年を縛り付けた。
2015年2月20日未明、川崎市川崎区の多摩川河川敷。冷え込む闇の中で行われた暴行は、すでに理性を完全に失っていた。カッターナイフを使った残虐な行為は、人の尊厳を無残に踏みにじるものだった。事件発覚後、捜査を進めた神奈川県警察は、当時17歳から18歳だった少年3人を殺人容疑で逮捕。平穏な地域社会に突如として現れた悪夢は、日本中に大きな衝撃を与えた。