ぎばちゃんが生まれ故郷である秋田県(旧仙北郡西仙北町、現・大仙市)へ家族揃って移住を決断したのは2004年のことでした。当時40代前半、俳優としてまさに脂が乗り切っていた時期の決断であり、芸能界の常識を覆す大胆なアクションとして世間を驚かせました。
秋田移住の最大の理由は、「我が子を自然豊かな故郷の土の上で育てたい」という強烈な教育方針と、自身が幼少期に経験した原風景を共有したいという親心でした。柳葉敏郎の家族構成は、元一般女性の妻・裕子さん、長女、そして長男の4人家族。長女が小学校へ就学する直前のタイミングを捉え、柳葉は妻に対して誠心誠意、秋田への転居を相談しました。静岡県出身である妻の裕子さんにとっては見知らぬ土地への移住であり、当初は気候や人間関係の面で大きな不安を抱えていたと報じられています。しかし、柳葉は「困ったことがあれば自分が全力で守る」と約束し、夫婦で何度も話し合いを重ねて合意に至りました。
大仙市に構えた自宅は、広大な敷地と木の温もりを感じさせる平屋造りで、冬には厳しい豪雪に包まれる土地柄です。近隣住民によると「ぎばちゃんは芸能人ぶることなど一切なく、地域の町内会や雪かき、学校のPTA活動、少年野球の指導にも汗を流していた」と証言されており、地域コミュニティに完全に溶け込んだ素朴な生活が今も続いています。子供たちが自立した現在も、自宅周りの草刈りや畑仕事に精を出す様子が目撃されており、地に足のついた暮らしこそが俳優・柳葉敏郎の人間的魅力の源泉となっています。