クルミッ子のルーツを辿ると、スイスの伝統的な郷土菓子である「エンガディナー」(エンガディナー・ヌストルテ)に行き着く。ヨーロッパの厳しい気候のなかで育まれたこの伝統菓子は、分厚い生地と重たいキャラメルでしっかりと小腹を満たす質実剛健さが魅力だ。
しかし、株式会社鎌倉紅谷はそのまま西洋の味覚をコピーしたわけではない。日本の繊細な嗜好に合わせて生地を限界まで薄くし、キャラメルの火入れをミリ単位で調整。重厚でありながらも歯切れのよい独自のバランスへと昇華させた。伝統の武骨な製法に和の繊細な加減を落とし込んだ点に、この菓子の真価がある。