俳優の個性を最大化し、息の長いスターへと育て上げるマネジメントの手腕も見逃せない。その筆頭が、トップコートとトライストーン・エンタテイメントの2社だ。
トライストーン・エンタテイメントは、綾野剛をはじめとする個性派たちを輩出してきた。徹底した役作りと舞台経験を通じて、薄い顔立ちを武器にしたエッジの効いた表現力を磨き上げさせる育成方針に定評がある。
一方のトップコートは、俳優一人ひとりの資質を丹念に見極め、カルチャーと商業のバランスを巧みに取ったプロデュースを行う。単に流行のイケメンとして消費させるのではなく、10年後、20年後も日本映画の屋台骨を支える表現者へと育て上げる戦略が、現在のシーンを席巻する薄顔実力派たちの強固な基盤となっている。