三笠の盆踊りを語る上で、この土地が辿ってきた鉱山都市としての歴史を外すことはできない。かつて幾春別や奔別といった炭鉱で栄えたこの地域では、過酷な現場で働く炭坑夫やその家族たちが、束の間の休息と娯楽を求めて歌い踊った。それが現在の「北海盆踊り」のルーツへと昇華していった歴史がある。
地面を踏みしめる力強い足取りや、身体の底から声を出す歌い方には、荒波や過酷な労働に立ち向かった先人たちの生命力が今も息づいている。単に「可愛い」「楽しい」だけではない、どこか胸を打つ哀愁とエネルギーが同居しているのは、そうした歴史のレイヤーが背景に分厚く存在しているからだ。